次回予告
 

■説八『狐芝居』■
場面 芝居町で面だけを残して人が消えるという怪事件が起きる。調査に動き出した奇士たちは、芝居町で金色に光る狐に取り囲まれてしまう。往壓の力で窮地を脱するが、芝居小屋で育った宰蔵は往壓の協力を拒み、一人で事件を解決すると言い出す。宰蔵は往壓の力を恐れていたのだ。一人訪れた芝居町で、豊川一座という女芝居の一行に出会う宰蔵。かつての宰蔵を知っているという豊川は、再び舞台に立つよう宰蔵に勧めるのだった。

脚本/會川昇
絵コンテ/宮尾佳和
演出/金子伸吾
作画監督/工藤裕加・小平佳幸・長谷部敦志
美術監督/佐藤豪志



各話解説



【跡部良弼(あとべよしすけ)】
跡部良弼 生年不詳、1869(明治元)年没。勘定奉行(かんじょうぶぎょう)で老中水野忠邦(ろうじゅうみずのただくに)の実弟。官職名は能登守(のとのかみ)。
本作では、蛮社改所を陰で動かす人物として描かれる。




【阿部正弘(あべまさひろ)】
阿部正弘 1819(文政2)年〜1857(安政4)年。寺社奉行(じしゃぶぎょう)を経て、天保十四年閏九月(うるうくがつ)には老中となる。1854(安政元)年、黒船来航によって日米和親条約(にちべいわしんじょうやく)を結んだことで有名。官職名は伊勢守(いせのかみ)。
本作では、跡部とともに蛮社改所を陰で動かす。




【江戸三座(えどさんざ)】
江戸三座 幕府により芝居興行を許された歌舞伎劇場、市村座(いちむらざ)・森田座(もりたざ)・中村座(なかむらざ)のこと。 天保の改革のあおりを受け、天保十三年に浅草猿若町へ移転となった。



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