次回予告
 

■説九『面と怨』■
場面 宰蔵を救うため、芝居小屋へとやって来た往壓たち。宰蔵は狐たちに囲まれ、面の妖夷に取りつかれてしまっていた。面の妖夷と狐にはどのような関係があるのか。往壓は宰蔵を救うため、信頼できるか分からぬ狐たちに協力を頼む。外へと飛び出していった宰蔵は、その舞いで江戸市中の怪たちを目覚めさせていく。騒ぎの発端に宰蔵がいると鳥居耀蔵に知られた小笠原は、宰蔵を始末するという苦渋の決断を下す。往壓はそれを拒むが……。

脚本/會川昇
絵コンテ/坂田純一
演出/恒松圭
作画監督/山森淳準
美術監督/佐藤豪志



各話解説



【本所の七不思議(ほんじょのななふしぎ)】
本所に伝わる七不思議。
(1)置いてけ堀(おいてけぼり)
(2)送り提灯(おくりちょうちん)
(3)狸ばやし(たぬきばやし)
(4)消えずの行灯(きえずのあんどん)
(5)落ち葉なき椎の木(おちばなきしいのき)
(6)津軽の太鼓(つがるのたいこ)
(7)片葉の芦(かたはのあし)
などがある。伝承によるもので、この他のバリエーションもみられる。



【麻布の七不思議(あざぶのななふしぎ)】
麻布に伝わる七不思議。
(1)逆さ銀杏(さかさいちょう)
(2)七色椿(なないろつばき)
(3)狸穴(まみあな)
(4)がま池(がまいけ)
(5)六本木(ろっぽんぎ)
(6)古川の狸ばやし(ふるかわのたぬきばやし)
(7)俄善坊(がぜんぼう)
などがある。伝承によるもので、この他のバリエーションもみられる。



【番町皿屋敷】
お菊という女性の幽霊が皿を数えるという怪談話。日本各地に類似の話がある。



【豊川狐(とよかわきつね)】
豊川座という女芝居の座頭(ざがしら)として宰蔵の前に姿を現す。だが、その正体は狐だった。
豊川狐豊川狐



【五郎太(ごろうた)】
五郎太 宰蔵の所属していた芝居小屋、永楽座で道具方を務めていた。宰蔵が幼い頃から知る人物。



【新三郎(しんざぶろう)】
新三郎 宰蔵が所属していた永楽座で、役者をしていた。宰蔵の過去を知っている。



【無慈儺(むじな)】
無慈儺 人の願望を吸収し、その人を面に変える妖夷。


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